育ち盛りのお子様がいる家庭はもちろん、今後の人生で妊娠する可能性のある若い女性にとっても大きな問題であるのが食材に付着した放射能物質による内部被爆です。食材を購入する際に産地に注意することはもちろんのこと、調理の際にも、少しでも付着物が取り除けるよう、工夫をしたいものですよね。しかし、原子力環境整備センターによると、食材を水洗いしたり煮沸処理することによって、体に有害なセシウムやヨウ素などの50~90パーセントは除去できることが証明されているそう。これは、良くよく考えてみれば、実は毎日の台所でやっていることと同じなんです。
つまり、普段どおりの下ごしらえしっかり行っていれば、放射性物質の影響にそれほど過敏になる必要はないということ。だからこそ、下ごしらえをていねいに行うよう、今日からは心がけてみてください。その努力は、同時に農薬や殺虫剤などの除去にも繋がります。
下ごしらえの基本は、流水洗いです。水道の水を流したまま、野菜を振りながら洗うようにしましょう。ためた水の中で洗うと、せっかく野菜からはがれた有害な物質が、ふたたび付着してしまう危険性も考えられるので、避けた方が無難です。どうしてもためた水の中で洗いたいものは、ボウルに一つまみの塩を入れて良くこするように洗ってください。ナチュラルクリーニングでおなじみの重曹も、効果的。大きめのボウルに水を張り、ひとつまみの重曹を入れて溶かします。野菜をそこに浸したあと、流水でよく洗い流してください。重曹は、水に溶かすと、炭酸イオンとナトリウムイオンに分離して、放射性物質であるセシウムやストロンチウムを除去しやすくしてくれます。しかもアクのある野菜は、放射性物質だけでなくそのアクも取り除けるので一石二鳥ですよ。
注意したいのは、浸し時間を長くしないこと。野菜に含まれる、ビタミン群が溶けてしまうからです。特に葉物野菜はさっと浸す程度でじゅうぶんだと覚えておきましょう。